Windows 11 ディスクの空き容量を増やす方法(2026)
「Cドライブの空き容量が少なくなっています」という通知が出てから慌てて調べるより、定期的なメンテナンスとして容量管理を習慣にした方が楽です。Windows 11 には容量を確保するための手段がいくつかあり、簡単な設定から変更するだけで数 GB ~ 数十 GB を取り戻せることも珍しくありません。
この記事では、標準ツールから無料サードパーティ製ツールまで、実際に効果のある方法を手間の少ない順に解説します。まず設定を確認し、次に一時ファイルを削除し、それでも足りなければ何が容量を食っているかを調査する、という順番で進めます。
ステップ 1:現状を把握する
闇雲に削除する前に、まず何がどのくらい容量を使っているかを確認します。
- Win+I でシステム設定を開きます。
- システム → ストレージ を選択します。
- C ドライブ(通常はローカル ディスク)をクリックすると、アプリ、ゲーム、一時ファイル、デスクトップ、ドキュメント、ビデオなどカテゴリ別の内訳が表示されます。
この内訳を見れば、どのカテゴリが一番容量を占めているかが分かります。「アプリとゲーム」が多ければ使っていないアプリを削除する、「一時ファイル」が多ければクリーンアップを実行する、といった判断がしやすくなります。
ステップ 2:ストレージ センサーを有効にする(自動管理)
ストレージ センサーは Windows 11 が自動で一時ファイルを削除してくれる機能です。一度設定すれば手動作業は不要になります。
- 設定 → システム → ストレージ → ストレージ センサー を開きます。
- スイッチを ON にします。
- 「ストレージ センサーの実行タイミング」:「空きディスク容量が少ないとき」より「毎月」の方が積極的なメンテナンスになります。
- 「ごみ箱」:30 日以上経過したアイテムを自動削除するよう設定します。
- 「ダウンロード フォルダ」:30 日以上アクセスしていないファイルを削除する設定も選べます。有効にする場合は、ダウンロード フォルダを保存場所として使っていないことを確認してください。
- 最後に 「今すぐ実行」 ボタンを押すと即座にクリーンアップが実行されます。
ステップ 3:一時ファイルを手動削除する
設定 → システム → ストレージ → 一時ファイル を開くと、削除できるファイルの種類と容量が一覧表示されます。
チェックしておくとよい項目:
- Windows Update のクリーンアップ:過去の Windows Update ファイル。更新が問題なく完了していれば削除可能。
- 以前の Windows インストール(Windows.old):Windows をアップグレードまたはリセットしてから 10 日以上経過していれば削除可。数 GB ~ 20 GB 以上を占めることがあります。
- 配信の最適化ファイル:他の PC への Windows Update 配信のためのキャッシュ。不要なら削除可。
- 縮小表示キャッシュ:Explorer のサムネイルキャッシュ。削除後も自動再生成されます。
- 一時ファイル:アプリが作成した一時データ。削除可。
削除したい項目にチェックを入れて「ファイルの削除」をクリックします。
ステップ 4:Temp フォルダを手動でクリア
ユーザーの Temp フォルダには、インストーラーや各種アプリが残していった一時ファイルが蓄積します。これは設定の「一時ファイル」では完全に削除されないことがあります。
- Win+R を押して「%temp%」と入力し Enter。
- フォルダが開いたら Ctrl+A で全選択。
- Delete キーで削除。「削除できません — ファイルが使用中です」と表示されるファイルはスキップ(「スキップ」または「キャンセル」を選択)。
これで数百 MB から数 GB 回収できることがあります。
ステップ 5:使っていないアプリをアンインストール
設定 → アプリ → インストールされているアプリ → サイズ(大)で並べ替え。上位に並ぶ大きなアプリの中に、もう使っていないものがあれば削除します。特に大容量を占めがちなのは:
- インストールしたまま一度も起動していないゲーム
- 古いバージョンの開発ツール(Visual Studio 旧バージョン、Python 旧バージョン等)
- 製造元がプリインストールしたブロートウェア(特にメーカー製 PC)
- 使わなくなったメディア ソフトウェア
ステップ 6:WinDirStat で謎の大容量ファイルを探す
上記の手順をすべて試してもまだ容量が足りない、または「何かが大量に容量を使っているはずなのに分からない」という場合は、WinDirStat(無料)が役立ちます。
WinDirStat はディスクの内容を色分けされたブロック図で表示します。大きなブロック = 大きなファイル。どのフォルダがどれだけ容量を占めているかが視覚的に一目で分かります。
- WinDirStat を Microsoft Store または公式サイトから入手します。
- 起動して C ドライブを選択し、スキャンを開始(数分かかります)。
- 色付きのブロック図が表示されたら、大きなブロックをクリックするとそのファイルの場所がツリー ビューで表示されます。
- 不要なファイルを確認できたら、Explorer で開いて削除します。
よくある発見例:動画ファイルのダウンロード残骸、ゲームの古いセーブデータ、VM のディスク イメージ、Docker のキャッシュ、バックアップ ツールの一時ファイルなど。
ステップ 7:OneDrive のオンデマンド設定を活用
OneDrive を使っているなら、「オンデマンド ファイル」機能でローカル ディスクの使用量を大幅に減らせます。この機能を使うと、すべてのファイルが Explorer に表示されますが、実際にアクセスするまでクラウドにのみ保存された状態になります。
OneDrive の詳しい設定方法は Windows 11 OneDrive の設定と活用術ガイドで解説しています。
定期的なメンテナンスのルーティン
以上の手順を一度やれば終わりではなく、定期的なメンテナンスとして習慣化するのが理想です:
- 毎月自動:ストレージ センサーに任せる(有効化済みなら何もしなくてよい)
- 3 ヵ月に 1 回:設定 → ストレージ → 一時ファイルを手動確認、Windows.old など大きな削除対象がないかチェック
- 半年に 1 回:WinDirStat でスキャンし、気づかないうちに大きなファイルが溜まっていないか確認
Windows 11 のパフォーマンスをさらに改善したい場合は Windows 11 高速化ガイド 2026 年版も参考にしてください。起動プログラムの整理や電源プランの最適化など、ディスク容量以外の観点からの改善方法を解説しています。
デスクトップにシステム ウィジェットを常時表示しておくと、ディスク使用率の変化をリアルタイムで把握できます。Windows デスクトップで CPU・GPU 温度を常時表示する方法の記事では、Themia のシステム ウィジェットでディスク使用率も含めた各種指標を一画面に表示する方法を解説しています。
FAQ
Windows.old フォルダを削除しても安全ですか?
Windows をアップグレードまたはリセットしてから 10 日以上経過していれば、削除しても問題ありません。Windows.old は前バージョンの Windows ファイルを保存しており、10 日以内ならロールバックに使用できますが、それ以降は不要です。削除するには、ディスク クリーンアップを管理者として実行し「以前の Windows インストール」にチェックを入れるか、設定 → システム → ストレージ → 一時ファイル から削除できます。ただし削除後は前バージョンへの復元はできません。
ストレージ センサーをオンにすると、重要なファイルが自動削除されますか?
いいえ。ストレージ センサーが削除するのは、Windows が安全と判断した一時ファイルのみです:ごみ箱(設定した日数経過後)、ダウンロード フォルダ(設定した日数経過後、有効にした場合のみ)、配信の最適化ファイル(Windows Update のキャッシュ)、一時ファイル。ドキュメント、写真、音楽、アプリは一切削除されません。設定 → システム → ストレージ → ストレージ センサー の「今すぐ実行」ボタンを押す前に、どの項目が対象か確認できます。
WinDirStat と Windows 標準のディスク クリーンアップ、どちらを使うべきですか?
それぞれ用途が異なります。ディスク クリーンアップ(または設定の一時ファイル削除)は Windows が識別している不要ファイルを安全に一括削除するためのツールです。WinDirStat は「なぜ 300 GB 使っているのか分からない」という状況で、どのフォルダ・ファイルが容量を占めているかを視覚的に確認するためのツールです。まずディスク クリーンアップで定期的なメンテナンスを行い、それでも容量が足りない場合に WinDirStat で原因を探る、という順序が効果的です。
OneDrive の「オンデマンド」設定はディスク容量の節約に有効ですか?
はい、非常に効果的です。OneDrive の「オンデマンド ファイル」を有効にすると、すべてのファイルが Explorer に表示されますが、実際にアクセスしたときだけローカルにダウンロードされます。使っていないファイルはクラウドにのみ保存され、ローカルのディスクは占有しません。設定方法:タスクバーの OneDrive アイコン → 設定 → アカウント タブ → 「同期と バックアップ」→「ファイルのオンデマンド」を有効にします。その後、ローカルに残したくないファイルを右クリック → 「空き領域を増やす」を選択します。
Temp フォルダはどのくらいの頻度で削除すべきですか?
ストレージ センサーを有効にしていれば自動で管理されるため、手動削除は不要です。手動で行う場合は月1回程度で十分です。手順:Win+R → %temp% と入力 → すべて選択(Ctrl+A)→ 削除。「削除できません」と表示されるファイルは現在使用中のため、スキップして問題ありません。削除できたファイルだけで数百 MB から数 GB の空き容量が回復することもあります。なお、C:\Windows\Temp(システムの Temp)はタスク スケジューラが定期的にクリーンアップするため、通常は触る必要はありません。
ハイバネーション ファイル(hiberfil.sys)を削除しても安全ですか?
デスクトップ PC で休止状態(ハイバネーション)を使っていないなら削除できます。hiberfil.sys は RAM サイズの約 80% を占める大きなファイルです(16 GB RAM なら約 12 GB)。削除するには管理者権限のコマンド プロンプトで: powercfg /hibernate off を実行します。ただしノート PC では注意が必要です:ハイバネーションを無効にすると「シャット ダウン」と「スリープ」だけになり、バッテリーが完全に切れた場合に作業内容が失われる可能性があります。高速スタートアップ機能もハイバネーションを利用するため、無効化すると起動が若干遅くなる場合があります。